秋本番、さまざまな楽しみがありますが、やはり「食欲の秋」は欠かせないものの一つですね。
例年であれば、美味しいものをリサーチしては、食べ歩きをしたり、グルメ旅行をしたりと、食べる楽しみが2重にも3重にもなる、行楽の秋でもあります。
しかし、今年は自宅で料理をしたり、テイクアウトを利用したりと、自宅で食事をする機会が増えています*1。
いずれにせよ、美味しいものをついつい食べ過ぎてしまう季節でもあります。
「おうち時間」を活かして、こんな時こそ食事の内容を見直し、ヘルシーな食生活へのきっかけを作ってみてはいかがでしょう。
言うまでもなく、私たちの身体は、食べたもので作られています。
健康な生活を送るためには、食事はとても大切で、間違えてしまえば、健康を損ねるだけでなく、病気の原因になってしまうこともあります。
食事を見直すポイントは、「質」と「量」です。
「質」の良い食事とは、筋肉や内臓、そして皮膚をつくる「タンパク質」、エネルギー源である「炭水化物」と「脂質」、身体の機能を調節する「ビタミン」や「ミネラル」をバランス良くとることです。
しかし、毎日同じものばかり食べていると、栄養が偏ってしまう可能性があります。
色々な食材を食べるよう心がけましょう。
そして『量』は、お米などの主食、お肉やお魚などの主菜、そしてお野菜などの副菜が3:1:2となるよう心がけてください*2。
ただし、1日でのカロリーの取りすぎには気を付けましょう。
必要以上に食べてしまうと、脂肪として蓄積され肥満になってしまう恐れがあります。
また、タイミングにも気をつけましょう。
朝食を食べずに、昼や夜にまとめて食べるという人もいるかと思います。
空腹時間が長くなった状態で、急に食べると、血糖値が急上昇し、糖尿病や肥満など様々な病気に対するリスクが高くなるので注意が必要です。
食後の血糖値を上げない工夫の一つは、『野菜から先に食べる』 ことです。
野菜に含まれる食物繊維などが血糖値の上昇を抑えてくれます*3。
秋は美味しい食材も多く、ついつい食べ過ぎてしまう人も多いでしょう。
残念ながら、例年とは違い、気軽に食べ歩きやグルメ旅行がしづらい状況です。
しかし、こんな時だからこそ、ポジティブにとらえ、健康の基本となる食生活そのものを見直してみてはいかがでしょう。
*1:
自宅での食事頻度「増えた」5割 マクロミル調査(2020/7/14)
*2:食生態学実践フォーラム
*3:Food Order Has a Significant Impact on Postprandial Glucose and Insulin Levelsbr
Diabetes Care 2015;38:e98-e99
自分の身体は食べたもので作られます!
食生活を改めて見直してみましょう!