在宅勤務をする機会も増え、また、遠出もなかなか出来ず「おうち時間」や「家族と過ごす時間」が増えたと感じている人も多くいることでしょう。
一方、生活が大きく変化し、「よく眠れない」、「眠りが浅い」という声も聞きます。
よく眠れないと感じている人の多くは、時間の使い方や仕事の仕方が変わり、これまでの日常時間と体内時計との差が生じてしまい、生活のリズムが乱れてしまっていると考えられます。
今回は、コロナ禍によって、生活リズムが乱れ、「不眠」や「夜型生活」になってしまったという方への具体的なアドバイスです。
まずは、起きる時間を決めましょう。一日のスタート時間を決めるとリズムをつくりやすくなります。
起きる時間を決めたら、いつもよりも早く、ふとんに入ることを心がけ、習慣化すると良いでしょう。
就寝前には、テレビやスマホなど、ブルーライト画面には接しないように、本を読む、ストレッチをするなどしながら、ゆったりと過ごしてみましょう。
また、起床時にはカーテンを開けて、外からの光を浴びましょう。日の光を浴びることで、体内時計を日常の時間に合うようにリセットしてくれます。
そして、朝食をしっかり食べることも大切です。栄養補給という意味もありますが、体内時計は脳の視床下部に親時計があり、胃や腸など多くの場所に子時計があります。朝食で胃や腸に刺激が加わると、親時計と同調して体内時計が整っていきます。
さらに、一日を気持ちよくスタートできたときは、カレンダーに〇を付け、できなかった時は×をつけましょう。結果をつけることが行動の見える化となり、継続すること自体が楽しくなっていきますので、気分良く続けられるものです。
夜は、お風呂に入ることが大切です。体温にもリズムとメリハリがあり、夜になると体温が下がっていきます。お風呂に入ると、スムーズに深部体温が下がることで、リズムが整い、良い睡眠が得られます。
これまでは、多くの人が「会社に出勤する」ことでリズムある生活をしていました。
しかし、これからは自分の軸で、「時間の使い方を組み立て、リズムをつくる」時代に急速に変化しています。
起床時間や活動を、自分なりに組み立てることで、良い睡眠をとり、健康な毎日を過ごしていきましょう。
一日を気持ちよくスタートできた時、カレンダーに〇を付けましょう。
自分のリズムを把握しやすくなります。
文=「眠りのお話」編集部